有機合成技術
私たちはこれまで様々な種類の合成反応について、工業化検討を行ってきました。その豊富な経験から培われたスケールアップ技術により、ラボスケールから実機生産まで対応することができます。自社で持つ長年のノウハウだけでなく、定期的に勉強会を行ったり、各学会に参加したりすることにより、最新の有機化学の知識も日々取り入れています。
大手製薬会社との信頼関係
『くすりづくり』には信頼性の構築が必要不可欠です。私たちは1988年から医薬品の製造業に進出し、長年にわたり数多くの製薬会社と取引きしてきました。その成果が実り、これまでに約2000件のお引き合いをいただくことができました。また、既存顧客の満足度向上はもとより、新規顧客の開拓にも努めています。
堺化学グループの一員
2012年2月より私たちは堺化学工業株式会社の傘下に入り、グループの医薬品原薬・中間体事業を支えています。東証プライム市場上場企業のグループとして、コーポレート・ガバナンスの拡充やコンプライアンスの強化に取り組んでいるほか、グループ全体での教育研修や部門交流にも参加し、堺化学グループの一員である強みを最大限活かしています。
国内外の厳しい品質基準をクリア
医薬品をつくるためには、規制当局やお客様に認めてもらう必要があります。グローバルにビジネスを展開するために、日・米・欧の規制当局はもとより、国内外のお客様からの厳しいチェックを、枚方工場と富山工場合わせて毎年約10回、これまでに約200回も受けてきました。私たちが製造した医薬品をお客様に安心して使用してもらうためにも、品質基準を高めることを常に心がけています。
私たちの仕事はCDMO※1と呼ばれる受託製造業です。片山製薬所には初期段階のプロセス開発から始まり、治験薬の生産、承認後の医薬品の大量生産…と、医薬品の開発ステージに応じた様々な仕事があります。患者さんにいち早く薬を届けるため、社内のそれぞれの部門が協力しあって、製薬企業の医薬品製造を支援しています。製薬企業の創薬部門、CMC※2部門、調達部門のニーズを把握しながら、品質・価格の対応はもとより、短期間でのスケールアップや最新GMP※3に基づく安定供給を果たしています。
- ※1 CDMO:Contract Development and Manufacturing Organization 医薬品受託製造開発機関
※2 CMC:Chemistry, Manufacturing and Control 医薬品原薬(医薬品に含まれる有効成分)の化学、製造、品質管理に関する業務
※3 GMP:Good Manufacturing Practice 医薬品の製造管理および品質管理に関する基準